自分の人生や、仕事観、キャリアについて考えるとき、方向性として、2つの考え方があると思います。
「プロになるのか」「プロを活用するのか」
普通に考えれば、みんなプロ・専門家を目指すのでしょう。経理で働いている人は、経理のプロに。法律に詳しい人は、法律のプロに。教えるのが得意な人は、教員・講師・インストラクターに。などなど、みんな大体、好きなこと・得意なことの道へ進み、それを極めていくのが、たいていの流れだと思います。より専門性を高めることで、その人の価値も希少なものになり、この人にしかできないとなれば、たくさん稼げるでしょう。
でも、自分はそうじゃないです。現時点で。何かのプロになろうとは思っていません。自分に特技や能力がないだけなんですけどね(笑)。周りにいろんなプロがいるので、その人たちの力を借りたらいいと思っています。「餅は餅屋」ということわざもありますけど、そんなイメージです。
なので、自分は「プロを活用する」側の人間です。自分にあるのは、意思だけですね(笑)。だから自分には何も残りません(笑)。こうしたい、こういうふうにした方がいいんじゃないかとか。自分の価値って、なんだろって感じですけどね(笑)。
でもそれでお金をもらえちゃってるので、そういう人も必要なのかもしれませんね。昔、企画の仕事をしていて、正直自分は何もしていません。やっているのは、「お願い」「指示」「調整」くらいです。全部誰かにやってもらって、それをパズルみたいに、うまくはめるだけです。
ぼくは、これを「デザイン力」と呼ぶことにしました。他にいい名前あったら、教えてください(笑)。あらゆるプロを活用して、全体最適の答えを出す。それをデザイン力と考えています。ぼくの性格にも合っているし、それが得意な気がします。このデザイン力、あまり目に見える力じゃない気がするけど、大事な力だと思っています。一般的には、なんていう力なんだろう(笑)。
経営しているわけじゃないんだけど、経営者やリーダーに求められる力って、プロじゃなくて、デザイン力だと思います。
組織の枠を超えて、クラウドソーシングの活用や、必要な力とコラボし、多様化していくことで、成長していけると思います。
このプロを活用する力、デザイン力の考え方は、これからのぼくの人生において、基本的な考え方であり続けると思います。